先生のご感想
内田先生が早速、昨日の演武会に関するコメントをTwitterにアップしてくださっていたので、ここに再掲させていただきます。
おはようござい ます。演武会無事に終わりました。みなさんの一年間の精進のあとをはっきり感じました。「たくさん稽古している人」と「あんまりできていない人」の差がいちばんはっきり出るのは「技が終わってから、次の技の開始点に移動するまでの体捌き」、つまり「間合いと間」でした。
ふつうは自分の技の強さや精度を気にするんですけれど、いちばんはっきり変わるのはそこじゃなくて、「それ以前」の身体の使い方なんです。道着の着付けとか、道場に入るときの座礼とか、列を作るときの位置どりとか、そういう「無意識の動作」がいちばん変わる。
「いっぱい稽古しているのに、さっぱりうまくならないなあ」とお嘆きのみなさん。そんなことはないんですよ。みなさんが自己点検しているところ「じゃないところ」から変わってゆくんです。
【@levinassien 内田先生のツィートから抜粋】
以上です。
視野が狭くなったり、近視眼的になると自分の位置取りや相手や全体との間合いがどうなっているのか、気づきにくくなるものです。
内田先生は普段から、自分がどういう立場でどう動くか、常に最適な場と最適な動きを選ぶこと、よくおっしゃられます。
自分も指導の立場に立たせて頂くと人の立ち位置や場所取りや間合い、距離感、間など気になることがあります。
立ち位置や立場やそこに生じる責任を得て初めて逆の立場の方の気持ちも察することができるものです。
こういうことは大人になってからも起こる現象で、むしろ大人になってからは、自分がなにか変なことをしていても、自分と自分の同種の癖を持つ人以外の人は気づいているものなのですが、なかなかふだんの日常生活で直接的に他者によって気づかされることはありません(大人になると誰も叱ってくれなくなりますからね)
そういう意味でも合気道の現場に身を置くというのは大変意味深いものがあります。