内田樹先生から演武会後にお言葉をいただく

昨日は演武会の後の直会で内田先生に澄月会の3人でご挨拶させて頂きました。そのときに内田先生がおっしゃられた印象深かったこと。

道場生はそこの道場の先生の個性を拡大する

という言葉です。

澄月会を始めてから一年と少しになりますが、以来、徐々に私の技の癖がとれてきたと教えていただきました。
それは道場生が自分の欠点を拡大して見せてくれるからだ、と。
つまり道場生は先生と鏡うつしになっている、と。

確かに凱風館や入江先生の道場でどなたかと組んでいるときにありえない「あれ?」という瞬間が自分の道場生にはあります(苦笑)。

それはうすうす「これはもしかして私の癖(欠点)ではないかしら?」と思っていたのですが、やはりそうだったのですね。

おかしいなぁ、どうしてこんなふうに伝わるのか総点検しているうちに、これはどうやら自分自身が伝えてしまっているらしい、ではどうやったら正しく伝わるのか、と探している間に、自分自身の技の問題を解決していくようです。

内田先生は「普通、人に教えるのは4段からと言われています。地域によっては6段からだというところもあります。それでも僕は初段から人に教えることを薦めるのはこのような効果があるからです。

自分が場を主宰し、人に教えるためには必死になって習得しなければならない。
だから初段をとって普通に稽古しているより、初段をとって人に教え始める方がぐっと伸びる。」

ほんとうに心強い有り難いお言葉を頂きました。
そして最初に習った先生、出逢った先生というのは宿命である、それを受け入れ大切にしなければならない、という力強いお言葉を私と会の人にお伝えくださり、先生の深いお心遣いと配慮に深く感謝致します。

ありがとうございます。