門人第一号・五級審査に挑む

4月20日(土)

 甲南合気会にて、澄月会門人第一号のヨシザワさんが初の審査を受けさせて頂きました。

内田先生、審査をして頂きありがとうございました。

5級にならせて頂きました。

初めての凱風館に訪れ、初めて甲南合気会の方々に出会い、初めての審査、ヨシザワさんにとって緊張の連続だったのではないかと思います。

審査後に甲南合気会の方々におめでとう!と祝福をして頂き、皆さんとても親切で優しい方ばかりで、嬉しかったと本人申しておりました。
わたしもその光景を遠目に見守っていました。
あらためて甲南合気会のみなさんのご厚情を感じ、深く深く感謝いたしました。
うれしかったです!ありがとうございます!

またヨシザワさんは、帰りの電車で「内田先生の素晴らしく斬れのある技の演武を目の当たりにしてとても感動しました」ともらされ、そのこともとても嬉しい瞬間でした。

審査で受けをとってくださった方々、そしてヨシザワさんにとって初めての甲南合気会での稽古にて、ご指導くださったみなさま、また、貴重な土曜日のお稽古時間を審査に頂き、甲南合気会の皆さま、ほんとうにありがとうございました‼︎

ヨシザワさんにとっても私にとっても
感謝と気づき、深い学びの一日でした。

私自身にとっては、自分が審査を受けるのと、自分の門人が審査を受けるのとでは、また全然別の種類の緊張を覚えました。^_^

ほんとうに学びの多い機会を得られ感謝しています。

グルジェフに関して(FI個人レッスンのプラクティカム体験記)

さて、最終の仕上げの4年目に入り、今回のセグメントから個人レッスンのプラクティカム(演習)が行われました。

同じ養成コース生が、お互いの知人友人を誘って講習会場まで出向いて頂き、クライアントになって頂き、私たちの養成コース生による個人レッスンを体験していただきました。
(体験にお越し下さったヨーコさん、ヨシザキさん、ありがとうございます!)

そして、このプラクティカムはプロになるための実践ですので、施術するのは自分が誘った知人友人ではなく、初めて出会う人に行うことになっています。

私が担当させて頂いたのは50代男性、中背のがっちりとした体格の方でした。
身体表現で有名な故・竹内敏晴氏のワークなどを体験してこられた方で、現在はインプロヴァイゼーション(即興表現)をされている方です。

施術を行う前にインタビューから入ります(この行為もあえてカウンセリングとは名付けられていないところがミソです)。

今回は初めての個人レッスンのプラクティカムということで、当日いきなり出会ってインタビューをするのではなく、個人レッスンを迎える前に、前もって体験クライアントの方に電話をして、出会う前にお互いに電話で知り合うというところから始まりました。

前日に私のクライアントに電話をさせて頂きました。

他の方はみんな「せいぜい名前や軽い自己紹介をする程度だった」とおっしゃられてましたが、その方はなんと「フェルデンクライスではグルジェフ・メソッドをすると聴いて...できればそれを体験したくて...」とおっしゃられ、びっくりしました!

グルジェフを知っているなんて、さすが身体表現に関わっておられるだけに詳しいのでしょう。

グルジェフというのは心理学を学んでおられる方には馴染みのある人名かもしれません。

エニアグラムという人間を9つのパターンに性格分析された方です。

また著名な音楽家や芸術家に与えた影響も多く(ジャズのキース・ジャレットも影響を受けている!)、20世紀最大の神秘思想家と評されたり、オカルティストと呼ばれたり、多方面から多様な評価を受けている人といえるでしょう。

(詳細に興味のある方は、Wikiペディアなどをご覧ください)

プロになるための実践第一回目にして、いきなりハードルの高いクライアントが来た気がしました。

そしてまずクライントに誠実に断っておかねばならないことがありました。

 

モーシェはグルジェフの考えややり方に多少なりとも影響を受け、フェルデンクライス・メソッドの体系を作りましたが、だからといって、フェルクライス・メソッド = グルジェフ・メソッドではない、ということを。そして、グルジェフ・メソッドそのものをあなたに個人レッスンすることは私にはできないが、モーシェがそのグルジェフの影響を受けた片鱗のある要素のレッスンをすることはできる、と。

 

それはつまりモーシェがグルジェフから影響を受けた重要な要素、マッスル・コンフュージョン(筋肉の混乱)させることによって、あなたの身体の動きの機能の分化と統合を目指すものです(と、相手に不安を与えないように、あえて言い切りました)。

フェルデンクライス・メソッドの創始者であるモーシェ・フェルデンクライスは、確かにグルジェフの影響を受けたということを二年ほど前の授業の1コマで聴いたことを私は幸いにも印象深く覚えていました。そのときのレッスンも明らかに覚えていたからこそ言えた言葉でした。


当初、初めて耳にしたグルジェフグルジェフ・メソッド、その時の授業でノートにとったメモのキーワードをここにアップしてみましょう。

 

グルジェフ・メソッド
ポリズミック・ムーブメント
身体の12個 違う部分を違うリズムで全てバラバラに動かすことが出来る
それによって溜まってくるストレス
突然それができる瞬間がみつかる

全てが統合されて混乱がない

自分が純粋な意識になる←ストレスを与えることによってでてくる

自分のマインドが拡大されるのか

混乱して凍りついてしまうのか

フラストレーション → 自分の意識を高めるのに意味をもつ

 

 

グルジェフ・ムーブメント

当時、ヨーロッパ中にひろまった

アメリカ、日本ではあまり知られていない

東欧、中東欧、イギリスあたりに影響を与えている

 

ピーター・ブルック 演出家 モーシェの友人

映画「注目すべき人々」1960年か70年代はじめの映画

戦争前のアフガニスタンで撮った映画

戦争でロシアがくる前の映画

グルジェフアフガニスタンで長く過ごした

参考動画

 


神聖舞踏 - YouTube

↑映画「注目すべき人々」より(ありがたいことにYouTubeにありました)

 

筋肉を混乱させる muscle confusion

 自分のカラダを発達させるノリモノとして(たぶん精神を、という意味で)

 

グルジェフ 

エニアグラムを展開した人でもある 9つのグループ

動き方 スタイルが自分自身を変えてしまう

全ての国 文化的に同じことをしている

伝統的な演劇、シアターがある

特徴的な性質をもつ

フロイトから始まっている

ウィルヒム・ライヒ

キャラクター・タイプ発達させていった 世界中にひろまっている

 

動きの質

気づきというのはどういう在り方で我々のパーソナリティと繋がっているか

 

マッスル・コンフュージョンを通して

筋肉を混乱することで 脳は可塑性を持っている

新しいニューロンを作り出される 

(註※ここグルジェフに影響を受けたモーシェの一番おいしい部分だと思います)

 

知っている動作、同じ動作の反復は 運動神経系 同じことしか強化されない 

それのみ

 

筋肉の混乱を使う

脳の可塑性を使う

新しいエクササイズを作ってゆく

われわれは新しいエクササイズのはじまりにいる

今までのエクササイズは、産業文化の産物

工場の組み立て作業 単調・反復運動、ロボットの方がいい仕事をする

 

動きの遊び は、より早く脳を発達させる

 think by

ビジュアルでみてやるのと違う

見て聴いて感じてせなあかん どういうふうに?

 

変化はエクササイズではじまるのではない

数学と哲学からはじまる

建築 新しいデザイン、新しいものの考え方

1950年代にはじまっている

スイス、南ドイツでは1930年代にはじまっている

 

フェルデンクライス・メソッド ゆっくりすすんでいる

機会時代 産業社会 「モダンタイムス」(チャップリン映画)

チャップリン...非直線的動きをする人だった

 

グルジェフからはじまった講義のメモはここで終わっています)

 

クライアントのリクエストに対して、あらためて当時のノートからグルジェフのことを復習しましたが、よりモーシェが作ったフェルデンクライス・メソッドを今の段階においての理解を深める助けになりました。

 

またあらためてこのコースの教育プロデューサーであるフランク・ワイルドマン博士の博覧強記ぶりにノートを読み返して思います。

我々が常に授業の途中でその世界の広がりについていけずに(?)眠くなったりすることも(笑)。そのときには理解できなくても、なんとか先生の話をメモにとることで後になってこんなに役にたつものなのだと感心もしています(ですが、フェルデンの授業では基本、ノートをまめにとることは薦められてはいない。自分に必要なものだけが脳に残るとされているからだ)

つい脱線しました。

 

二年目の授業でグルジェフが紹介されたのは、フェルデンクライス・メソッドの通称「エジプシャン・アーム(エジプト人の腕)」というATMグループレッスンの後でした。

それはまさにグルジェフの12個(とまではたぶんいかないのですが)の箇所を同時に全くべつべつの方向に動かすという要素を受け継いでいるようなものでした。

マッスル・コンヒュージョンを通して脳の可塑性にアクセスする

つまりそういう個人レッスンの組み立てをすればよいのだ!と私は急に興奮しました。

 

いっけん難しいクライアントの要望に(まさにまだ卵の段階の養成コース生にとって!)思えますが、私は燃えました(笑)。

なんだか凄くアイディアがいろいろと浮かんで来たのです。

 

例えば太いローラーを二本使って、テーブル(寝台)の上で俯せになってもらい、相手の右側と左側の腕と足の付根に当たるようにそのローラーを縦に敷いて(二本のローラーの線路の上に胴体両脇を乗せてもらい)、カラダを不安定状態で肩甲骨と股関節部分を本人も若干混乱する方向性で(不快にならない範囲で)動かしてみるとか...。

これは同じ養成コース生の武術をやっている方に、プラクティカム前に実験させてもらいましたが、「彼の身体能力だからこそできる」内容だったので、実際には使いませんでした(笑)。

それで一番安全にエジプシャン・アームの動きをしてもらえるように工夫して、本来グループ・レッスンである内容をそのまま私流に個人レッスンに置き換えてみました。

 

左右の腕も肩甲骨も頭の動きも目の動きも股関節、膝、足首の動きも分化させながら統合したものになるようにテーブルの上で手助けしました。

またさらにその複雑な動きの中であえて頭と目の向きが反対方向になるように目の動きも誘導しました。かなりマッスル・コンフュージョンを誘因させていく内容でした。最後は統合しやすい方向で。リファレンスの動きとして最初にやったエジプシャン・アーム
の動きと今の感覚の違い。やりやすくなったかどうか。

 

はじまる前はとても緊張していました。複数の同じ同期生が見守る中、個人レッスンのプラクティカムが終わったあと、なんともいえない達成感がこみ上げてきました。自分の手のあて方、相手との呼吸のあわせ方、間の取り方、セルフ・ユーズ、セルフ・オーガナイズ、アイディア、今の段階の自分にできること全て出し尽くした感がありました。緊張よりも楽しかった!です。

クライアントになってくださった男性は来た時は目の疲れや背中や肩のこわばりがあるとおっしゃられてました。今朝方に片足がつったそうで、少し歩きづらそうでした。

終わったあとにどんな感じですか?と伺うと、カラダが軽くなった感じがある。

視界が広がったとおっしゃられました。
歩いていただくと最初のときより歩きがスムーズになって見えました。

 

プラクティカムが終わり、クライアントが会場を退出したあと、フランク先生からみんなの前でフィードバックをいただきます。

私がフランクから頂いた言葉。

「Chizukoのクライアントは...フェルデンの会場に来てグルジェフを習いたいという、まるで八百屋に魚を買いに来たような難しいリクエストだった。この困難なケースに対して、Chizukoは....

 

例えば、芸術に対して、こういうところが素晴らしいとか、ここが凄いとか、そういうことが難しいように(そういうことに意味がないように)、今日のchizukoのFIもそうだった。

全身でセルフユーズしていた。Chizukoは不安をもっていなかった。怖がっていなかった。触手によって、相手が自分のリクエストを忘れるくらい深いところにアクセスしていた。相手の中に入っていくことに成功したのでよかった。

 

とても創造性があるFIだった。クリエイティビティ...
今までトレーナーをやってきて"最初のプラクティカム”でこれほど創造的なものは見たことがなかった。自分(フランク)の初期の頃を見た気がした(このときフランクが目を潤わせたので私は驚きと感動しました)。

 

あなたは最初(この4年のコースがはじまった頃)、会場の隅にいて、とてもナーバスな感じだった。今は違う、なにか弾けはじめたね。この変化...(フランクの目が赤くうるむ....指導者としての涙?)、この調子でいけばよい。

congratulation! 」

 

うろ覚えですが、だいたいこんな感じの評価のお言葉をいただきました。

いままで、たくさんのHabitによる残念な失敗を犯してきたわたくしですので(←なにもこの4年のコースの中だけでなく人生においても)、ほんとうに青竹の成長のようにひとつ節を乗り越えたような嬉しい有り難い体験・経験でした。

 

フランクに「創造的だった」「この調子でいけばよい」「おめでとう!」と言って頂いたことが何より嬉しかったです。

 

この4年のコースに通い始めた頃の私は、いろいろあって、人生最大の心理的危機を向かえていたといって過言ありませんでした。またそういうことがなければ、ある意味、フェルデンクライスをはじめていなかったかもしれません。

 

最低の心身の状態からスタートした私は、最低になる前のもとの私よりも、ずっとよい状態になって今を過ごしている。それを深く感じるが故に教育者・フランク先生の偉大さ、寛容さに、深く感謝の念が湧いた瞬間でした。

 

その日はちょうどプラクティカム最終日だったので、終わった後に軽くノンアルコールの乾杯の時間がフランクや主宰の里佳先生らの粋な計らいによって設けられました。

そのときに「フランクを泣かせた」と二人の男性に声をかけられ、くすぐったかったです。

 

ほんとうにフェルデンクライスの何も、なにひとつ知らなかった、わかっていなかった私を、演習ができるまでに育てて頂き本当にありがとうございます。

フランク先生をはじめ、今までご指導くださったステファニー先生、ペトラ先生、ルーティ先生、ステファン先生、そして主宰者である里佳先生、仲間、全ての方々に深く感謝しています。

まだまだはじまったばかり。これからが本当のスタート。
今まで以上にどうぞ皆様、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェルデンクライス・メソッドとは

4月24日から5月8日まで14日間のフェルデンクライス・プラクティショナー養成講習会に参加していました。

オーストラリアにある国際的な協会の認めるフェルデンクライス・メソッドの指導者になるためのコースで、四年間で合計160日間の研修を受けます。最初の2年を修了するとATMレッスン(Awareness Through Movement=動きを通して気づきを促す)という名の複数人数を対象にしたレッスンを公に仕事として指導してよい許可が得られ(仮免許状態ですが)、そして4年間のプログラムを全て修了するといよいよATMレッスンとともにFIレッスン(Functional Integration 機能を統合する)という個人レッスン(主にクライアントは寝台の上や、椅子に腰掛けたり、あるいは立った姿勢などで受ける)を仕事として指導してよいことになっています。

フェルデンクライス・メソッドとは?とこれまた一言で言い表せない世界ですが、

例えば現世ご利益的に説明すると、フェルデンクライスを行うと腰痛や膝痛や肩こりや自律神経失調症などさまざまな不調を解消する効果があると言えます。

 

言えますが、フェルデンクライス・メソッドは決して「治療法」という位置づけを断じてしません。ここは要なところではないかと思います。

ですから個人レッスン、「レッスン」というだけに、個人向け治療セッションではない、プラクティショナーはセラピストではないという立場をあえて明確にとっています。

 

とはいえプロとして活躍するPT(フィジカルセラピスト=理学療法士)さんやOT(作業療法士)さんなどもさらなるスキルアップにこの4年のコースに通っておられますので、元のご職業柄、プラクティショナー兼セラピストの方も今後は増えて行くのでは?と思います。

ただ日本でセラピストというとどちらかというとスピリチュアル方面の癒しのセッションを行う人のイメージが強いのでは?と感じます。

理学療法士は業界やアメリカではPTというかもしれませんが、日本の世間一般には普通に日本語で「理学療法士」と呼びますし....

今の不調から解放されたい切実な方にとったら「相手がプラクティショナーであろうが、セラピストであろうが、肩書きはなんでもいいから、とにかく今のこの状況を助けてほしい」というのが本音だと思いますが、一応、こちら側としてのスタンスの説明です。

 

つまりフェルデンクライス・メソッドは、「メソッド」というだけあって、「治療」ではなく「教育」なので、クライアントさんにはその意識と認識をあらかじめ持っておいて頂くことが大切だと思っています。


腰痛に例えて言うと「腰痛を治すのではなく腰痛を起こさないような身体の使い方を学ぶ」ということでしょうか。

 

また、フェルデンクライスはエアロビクスように筋力や酸素摂取量によってカロリー消費を目指すような「出力系エクササイズ」とは全く違うものです。

 

また、よく「ボディワーク?」と思われているようですが、確かにグループレッスンの現場では、ぱっと見、ストレッチか何か体操を行っているような誤解を与えるかもしれません。が、フェルデンクライスは、実はボディワークではありません。

 

確かに身体を動かす作業はしますが、むしろその動きを通して精妙に自身の感覚を観察し

その作業によって、脳に神経システムに働きかける、今までの自分の選択肢にはなかった新しい神経回路を繋ぎ作る、どちらかという「情報入力」作業と言ったほうが、ただしい、近いと思います。

簡易に学術的な表現をするとフェルデンクライス・メソッドは動きを通して脳を再教育する。これに尽きると思います。

 

詳細はこのHPをご覧ください。

フェルデンクライス WEST JAPAN

 

 

 

 

 

本日の気づき

3月29日(土)【本日の気づき】

甲南合気会の土曜稽古、1部と2部に参加。

稽古中、今までに何度も何度も同じことを教えて頂いているのに、その言葉は耳に入っているはずなのに、どうも聞き逃している、いや聞き流しているらしい?自分に気づく。

技の手順に関してだけでない、術理の根幹の部分の説明、現時点の旬なテーマに関してそういうことが起こっている自分に気づく。

稽古中に集中力が途切れているというだけでなく、自分の生き様において、まだそのことの本当の意味や価値が分かってない、それを受け取る受け皿、器ができてないときにそういうことが起こっているのだとふと気づく。

今日、内田先生が
「自分を中心にして技をかけるのではない。自分と相手が同化して円や球の一部になったとすると、円の中心は外にある。技の中心は自分たちの外にある。その中心を感じて技をかける」

と御指導され、このことは確かに何度もご説明頂いてきたことなのに、なんたが今日やっとその言葉が耳を通って腹に落ちた気がする

けれど自分の技の体感を通して「本当にそうだ!」と強く実感するところまではまだ至ってはない。

体感を通して腑に落ちるところまではまだ到達してない段階であることをひしと感じる。

でも先生がどういった境地を目指せよとおっしゃられているのかに今日やっと少し気づけただけでも、一歩前進として嬉しく思うのであります。

稽古中、気がついたら、まだまだ自分が中心のやり方をしようと努力していることに気づきつつ…。

あぁ、合気道は面白いです。
やればれるほどおもしろいです。

やめられないとまらないかっぱえびせんです。

好きすぎて地元でも合気道の稽古仲間を増やすべく澄月会という稽古会をやってるわけです。

4月7日の澄月会の稽古は二人の方が体験に来られます。

初心の方に分かりやすく、基本から丁寧に取り組みますので、
東近江周辺で合気道に興味のある方、ぜひ体験にお越しください。

↑この記事をアップしてすぐ後に、4月7日は中学校の入学式の関係で武道場が借りられなくなりました(泣)。

大変、残念ですが、4月7日はいまのところお稽古できません。。。

翌日8日に船中武道場をお借りできるかどうか打診中です。

よろしくお願いします。

シリウスを見よ


多田塾甲南合気会佐藤友亮先生のホームページをお許しをいただいたので、シェアさせて頂きます。佐藤先生、リンクをはらせて頂きありがとうございます。

合気道をしている方にも、合気道って名前は聞いたことがあるけど、やったことない、どんなものなのか想像もつかない方にも、是非、読んで頂きたい佐藤先生によるコラムです。

合気道の体術で組する相手との「非言語コミュニケーション」を通し、佐藤先生が相手から感じ取っておられること、合気道に対するそれぞれの思い、在り方、読んでしばらくたってから、私はスーッと涙が出てきました。

それがどいう涙なのか、自分でも全くよくわかないのです。

わからないから、わたしは合気道を続けていくんだと思います。

以下の文はコラムから引用抜粋させていただいております。
(でも是非、全文読まれることをお薦めします。)
 
 

「大川君へ語る私的身体論」③ 合気道家と愛猫家 | 佐藤友亮のホームページ

 

合気道の稽古中、稽古相手から受け取る情報入力のほとんどは非言語的なものです。そして、それが個人の中で部分的に言語に変換されます。例えば、合気道の 身体接触を通じて、「この人、真面目な人だなあ」とか、「いま、疲れてるんだな」とか「見栄っりだな」とか、「お母さんみたいな人だなあ(男なのに)」と か、このような形で非言語的な情報が言葉に変わっていく。

一方、それがあまり上手くいかない時には、言葉になりきらない体感が「宿題」あるいは、「無形文化財」みたいな感じで体に残る。

私は、合気道の稽古は、決まった体感や状態を得るためにするものではないと思っています。特定の体感を求めて動くというのは執着的な稽古になりやすく、武道ではそのような状態をあまり良しとしないようです。

合気道とフェルデンクライス・メソッドの親和性

先 日、内田先生が稽古中におっしゃられたことで印象的だったこと。「合気道が上達しにくい傾向にあるのは中高年の組織人男性….、特に上位下達のワンマン社 長、自分の周りにYesマンしかいない環境の人はまずい。合気道は非中枢的動き。脳の指令を待っているようでは遅い、身体の現場に任す現場主義がよい。」

この言葉がふと「フェルンデンクライス・メソッドは脳を再教育する」という言葉の意味の理解に繋がりました。

フェルデンクライス・メソッドは『身体の動きを通して“気づき”を促すワーク』ですが、最初、フェルデンに出会った時に【脳を再教育する】という言葉に難解な印象がありました。

「教育」じゃなくて「再教育」というところに意味深さがあります。

合気道は非中枢的な動きを提唱する。

フェルデンクライス・メソッドも、合気道同様に上位下達(脳からカラダへ指令する)ではなく、下位上達(身体=現場の動きを通して脳を再教育する)このプロセスを通ることに重きを置いている。

フェルデンクライス・メソッドのティーチャーがなぜ、一切、手本や見本の動きを受講者に見せず、ただひたすら言葉だけで誘導するのか、そのプロセスを通ることの意義に対しても、より理解が深まってきました。

合気道もフェルンデンクライスも「脳は間違う」ということを知っているからだと思います。

脳は全能感を抱いているだけにやっかいなのです。

(※脳も身体の一部ですが、ここでは話をわかりやすくするためにあえて、アタマとカラダに分けての説明にしています。)

フェルデンクライス・メソッド=言葉で聞いて動く=そこから脳が指令を出して動く=しかしなかなかうまくいかない等のなんらかの困難に出会う=自分が長年 積み重ねてきたhabitが顕れ出てくる、脳の間違いがここで炙り出されていく(ティーチャー次第、受講者次第ですが、だいたいこのあたりでフェルデンに イラついてやめるか、この謎を面白がってのりこえてゆけるか、先生も受講者もふるいにかけられる分岐点でもあるかと思います。)=できなかったことができ るように、できていたことがより優雅にエレガントにできるようになる=脳の再教育

今、自分がとらえているフェルデンクライス・メソッドの世界を超ひらたく説明するとこんな感じになります。

合気道は師範が見本を見せて、弟子達はそれを見取り、実際に人と組んで行うことで、師範の教え通りにはなかなか直ぐうまくできない、見本と現実、うまくゆかないという誤差に出会い、また「人と組む」ということを通して、自分の鏡像に出会い、成長してゆく。

一方、フェルデンクライスは先生は一切見本や手本の動きを見せないが、受講者は聞いた通りに行い、それがうまくいかない、イメージがつかめない、どこをど う動かせばいいのか、困難に出会うとき自分のhabitと出会うときで、ここではじめて脳の可塑性を使って脳を書き換えてゆく、OSをバージョンアップさ せていくプロセスに対峙する。

稽古やレッスンの仕方は全く真逆でも、深層でやっていることはどちらも同じ「下位上達」「現場主義」の世界なのだと思いました。

フェルデンクライスを学ぶ人にPT(理学療法士),OT(作業療法士),ST(言語聴覚士)や介護職現場の方々だけでなく、ダンサーや柔術や武道を学ぶ人が少くないことは、こんなことからも、そのフェルデンとの親和性の説明ができる気がしました。

合気道 澄月会 稽古案内

合気道  澄月会 8月   稽古のお知らせ

 ☆夏休み、この機会に親子で合気道を体験してみませんか?☆
対象:小学3年生以上〜親子、小〜大・専門学校の学生、社会人まで幅広く
もちろん、お子さんだけ、親だけ、参加も歓迎します。
初回体験無料です。

【8月のお稽古の日程】
☆8月5日、26日(月)17:00~19:00

☆8月2日、23日、30日(金)11:00~13:00
8/8~8/22までは、フェルデンクライス・メソッドの研修期間に入るため、お休みさせていただきます。

場所:布引体育館・武道場

問い合わせ・申し込み先
FBのメッセージまたは
携帯 080−3138−7114
メール ikidouyogini@gmail.com

講師 福井千珠子(ふくいちずこ)

 ★持ち物、準備等は↓こちらの公式HPでご確認ください。

合気道|澄月会

【9月末以降の稽古案内】

 ☆月曜日の稽古場所が変則的になります。
9月30日(月)
10月7日、21日、28日(月)
11月18日、25日(月)
上記日程は、湖東 錬成館 17:00〜19:00

☆金曜日の11:00~13:00のお稽古は、すべて布引体育館・武道場です。

上記の日程以外の月曜日は、

9月2日、9日(月)

11月11日(月)
布引体育館・武道場 17:00〜19:00 
※但し祝祭日は休講です。

☆錬成館のマップ、アクセス等は以下のサイトからご確認ください。

錬成館

資料 旧西押立国民学校講堂(にしおしたてこくみんがっこうこうどう)

http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=113527&imageNum=1

☆錬成館の隣には重要文化財である押立神社があり、立派な鎮守の森に囲まれ、たいへん清らかな空気に囲まれた気持ちのよい場です。合気道のお稽古にはぴったりの場所といえるでしょう。

 

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